ウィリアム・デュラントの失敗から学ぶ成功学tanjousit
ウィリアム・デュラント
ゼネラルモータース(GM)社の創立者
1861~1947
多少の手違いなんか忘れろ。失敗も忘れろ。 自分がいま、これからしようとしていること以外は全部忘れてやろうじゃないか。
アメリカの自動車王といえばヘンリー・フォードが有名だが、アメリカにはもう一人、自動車王と呼ばれる人物がいる。
それがウィリアム・デュラントだ。
彼は、世界最大の自動車メーカー、ゼネラルモータース(GM)社の創立者である。
デュラントはマサチューセッツ州で生まれた。
家は、祖父が州知事を務めたほどだったが、デュラントは高校を中退して友人と馬車メーカーを設立、スプリングのサスペンションが装着された馬車の販売を開始した。
それまでにないほど乗り心地の良い馬車は、年間五万台以上売れ、デュラントは二○歳代で全米一の馬車メーカーの社長になった。
だがデュラントは、その成功の上にあぐらをかくことはなかった。
「馬なし馬車の時代が来る」と予見して、当時経営難に陥っていたビュイック・モーター・カー・カンパニーを買収し、自動車製造に乗り出したのである。
そしてわずか三年間で、ビュイックをアメリカ最大の自動車メーカーに成長させている。
その後、GMを設立したデュラントは、オールズモビル、キャデラック、オークランドなど、次々に自動車メーカーを買収し、巨大自動車メーカーを作り上げようとしたのである。
しかし、あまりにも無理な資金繰りが株主の批判を呼び、デュラントは追放されてしまう。
だが、デュラントは、この程度の失敗にめげるような小人物ではなかった。
翌年、彼はシボレー・モーター・カンパニーを設立し、T型フォードの対抗となる低価格の自動車を販売して莫大な金を手に入れた。
そして、その金でGMの株式を取得し、GMの支配権を取り戻すのである。
名経営者にも失敗はあるだろう。
だから、、私たちが失敗するのは当然なのである。
大切なのはそこから這い上がること。
その方法を彼の言葉は教えてくれているのではないだろうか。
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